お菓子作りの好きな方はご存知の通り、シュークリームはフランス語でキャベツを意味するシュー(choux)と英語であるクリーム(cream)を合体させた、日本で造られたオリジナルの言葉。
そのほか洋菓子で知られるエクレア (eclair)は、「雷・稲妻」という意味があり、オーブンで焼き上げると割れる表面が、稲妻に似ていることから名付けられたという説もあるとか。フランスでは「エクレール」と発音されています。「mille-feuille」、千枚の葉っぱの意味から名付けられた「ミルフィーユ」もあります。
ジャンル違いで言えば、「オーエス」。子どもにもなじみのあるこのかけ声は、フランス語の「oh hisse!」「それ引け!」という言葉が由来とも言われています。
また「グロい」との流行り言葉も、「grotesque(グロテスク)」を省略したもの。ヨーロッパ発祥の芸術のひとつ、一種異様な模様の様式をグロテスク様式と言い、この芸術がフランスに持ち込まれ、「気味の悪い」というニュアンスを伝える言葉として使われています。
日本で通じる英語を使うことなしにコミュニケーションは成立しなくなっている現代。そして世界共通語の英語から和製英語まで、ただ一つの英語でも、使う土地によって、使う人、時代によって、形を変えて使われるのは、日本語と同じもののようです。どこに行っても、何を見ても、すぐに見つかる日本の中の英語。英語は難しいという方もその由来をひも解けば、英語がおもしろくなってくるかも。
ギリシャ神話にパルテノン神殿、神秘的な雰囲気で人を魅了するギリシャは、一度は行ってみたい旅先として、憧れる人も多いのではないでしょうか。日本で知られるギリシャ語は、ある種特殊な言葉も見られる中で、古代ギリシャの竪琴・「キタラー」がギターに、守るという意味の「メデイン」がメデューサになったりと、ギリシャ神話に登場する人、物が語源になっているものもあります。
江戸時代の鎖国中、唯一貿易を行っていた長崎。ポルトガル語が由来の日本語は、南蛮貿易から入ってきた南蛮文化のひとつとして広がったものとされています。その種類は食、遊び、生活用品と幅広く、たとえば外国人も食べる日本食の「天ぷら」や、大阪寿司の「バッテラ」、屋台ラーメンでおなじみの「チャルメラ」も、ポルトガル語が語源というほど。いかに南蛮の影響を大きく受けてきたのかがわかります。
日本で使われる多くの外国語を見てみると、ほとんどが日本語同然に使われているものばかり。日本近辺の外国だけでなく、遠く離れた国の言葉まで、いくつもの国の言葉が人々のライフスタイルに密着しています。日本の言語コミュニケーションは、日本語と外国語でとるのが常識なのかも。まだまだ日本には、こんな諸外国の言葉もありますよ。