「カリスマ店員」「カリスマ美容師」と人気のある、または憧れの対象として使われているカリスマは、カリス=「恵み」というギリシャ語が語源の言葉。
新約聖書に「神よりの贈り物」と登場する専門用語であった言葉が、広く知れわたったのは、人を誘導・支配する指導者としてのカリスマ。
政治・宗教などの社会で見られた言葉が、今では世間一般に通じる気軽な言葉になりました。人の資質・能力に関する「technic(テクニック)」「メンター」もギリシャ語由来の言葉で、テクニックは「techne(テクネ)」という装飾品を細工する技師のその特別な能力を指して使う言葉にはじまり、技術・技巧から派生して芸術=アートの語源にもなっています。
またビジネス用語に使われる指導者・恩師を表す「メンター」は、ギリシャの詩人ホメロスによる叙事詩「オデュッセア」で主人公オデュッセウスを支援する老賢人「Mentor(メントール)」の名前から、才能を引き出す指導者、支援者という意味として使われています。
日本で通じる英語を使うことなしにコミュニケーションは成立しなくなっている現代。そして世界共通語の英語から和製英語まで、ただ一つの英語でも、使う土地によって、使う人、時代によって、形を変えて使われるのは、日本語と同じもののようです。どこに行っても、何を見ても、すぐに見つかる日本の中の英語。英語は難しいという方もその由来をひも解けば、英語がおもしろくなってくるかも。
日本で使われるフランス語には、シュークリームなどの食べ物や、料理用語、芸術の分野の言葉に多く見られ、芸術の集う国らしさが言葉からもうかがえます。日本語として使われる以前にフランス語から英語と変化するものもあり、由来となるフランス語では意味が通じなかったりすることも。親しみやすい英語があふれる中で、フランス語の語感や意味づけは、新鮮な印象を与えてくれます。
江戸時代の鎖国中、唯一貿易を行っていた長崎。ポルトガル語が由来の日本語は、南蛮貿易から入ってきた南蛮文化のひとつとして広がったものとされています。その種類は食、遊び、生活用品と幅広く、たとえば外国人も食べる日本食の「天ぷら」や、大阪寿司の「バッテラ」、屋台ラーメンでおなじみの「チャルメラ」も、ポルトガル語が語源というほど。いかに南蛮の影響を大きく受けてきたのかがわかります。
日本で使われる多くの外国語を見てみると、ほとんどが日本語同然に使われているものばかり。日本近辺の外国だけでなく、遠く離れた国の言葉まで、いくつもの国の言葉が人々のライフスタイルに密着しています。日本の言語コミュニケーションは、日本語と外国語でとるのが常識なのかも。まだまだ日本には、こんな諸外国の言葉もありますよ。